週刊少年ジャンプ・第16号の感想。

P2!

毎週最下位で、次の新連載が入ってきたら絶対打ち切られるであろうこの漫画。打ち切りが事実上確定してから…つまり、ラルΩグラド・M&Y・ユンボルが入ってきてから急に生き生きとしだしました。運良く前述の3作中2作が10週打ち切りを食らったために今回は生き残れた状態ですが、まさに死の直前の一瞬の輝きを見せています。

今週は、素人(主人公)相手に1セット落としてしまった王華のエース・相馬に対して飛んだ監督のビンタが実によかった。リアリティのあるビンタでした。何がどうリアリティって言われても困るけど、そこらのバトル漫画やスポーツ漫画で、師匠なり監督なりが不出来な弟子をぶっ飛ばすような類似場面では感じられない痛みがありました。作者自身が実際にやられたことあるんじゃないかと思ってしまうくらい、ここは上手く描けていたと思います。ただ派手にぶっ飛べば読者が痛みを感じるわけじゃないんだよ!

ただ、せっかく監督と因縁のある眞白がこの場にいないのが非常に惜しい。彼がどういう反応を見せるにしろ(見せないにしても)、読者はその表情をうかがいたかったということが分からんのか? パアァァン。そんなところから、この連載も長く続ける気はもうないんじゃないかということが、誠に勝手ながら感じられてしまい残念です。

サムライうさぎ

新連載3回目。

いくら武士がいる時代の漫画だからって、少年誌で主人公が妻帯者というのはそうそうないんじゃないだろうか、というところがまず目新しい、ついでに微笑ましいという「これジャンプ?」と言いたくなる漫画なのですが、私が一番気に入っているのは、人が簡単に死ぬところです。恥をかけば切腹、切腹と、簡単に死んでくれます。本当に死んでくれるんです。主人公もちゃんと相手に真剣で切りかかるあたり、かわいい顔して殺意があります。というか、それはおかしなことではないということが、うまくサラリと描写できていると思います。

そうそう、誰かが死ぬ場面も特に描写はありません。サラリと流されるように死んでます。少年誌だからと言っちゃあそれまでですが、いい殺し方だな、と思いました。殺すのに力みがない。

少年漫画の世界において、銃、刀剣、または何か不思議な力など、つまり暴力と暴力のぶつかり合いに命をかける漫画はそれこそ無数にありますが、ちゃんと死ぬ漫画は本当に少ない。見せ場以外で死ぬ漫画は本当に少ない。ただ死ねばいいというものでもありませんが、死ぬほど斬られたらキッチリ死ぬべきですし、現実をベースにしたマジで無礼討ちアリの時代設定をするのであれば(実際は無礼打ちはそうそう認められないものだったそうです)、斬られて血が出たら死んだり不具になったりしてほしいです。何もグロ漫画のように描写に凝る必要はありませんが、嫌ならファンタジーにしてしまえと思います。それどこの明治時代だよと。武装錬金は好きですよ。

バレーボール使い郷田豪

新連載2回目。

マサルだろこれ! と誰もが思うでしょうが、何の問題もありません。この漫画は面白い。そして面白いパクリは観客によって許されます。逆もまたしかり。

掴みはオッケーですが、これで1年持つとは思えません。もし続くとしたら、単行本2-3巻あたりからはまったく別の漫画になるんじゃないでしょうか。幽遊白書みたいに。そのための足がかりとして今のマサル展開があるのだとしたら、この漫画ワルよのう。で、ある程度連載枠をガッチリつかんだところで「実はこういうのが描きたかった」という展開に入った途端に人気がなくなるお約束と見た。

皇国の守護者

すいません、ウルトラジャンプです。連載再開されました。

馬糞拾いもえ。こういう原作にない原作を感じさせる描写がよい。

  3 コメント

  1.  細かい突っ込みですが「無礼討ちアリの時代設定」は、現実には存在しません。「無礼討ちという条文が存在していたが、実際にやれば、ほとんど裁判になり有罪になった」時代なら江戸時代です。ちなみに、有罪になるのは建前で、えらい人がなんだかんだで無罪になるのは現在と同じですが、堂々と「無礼討ち」が認められる場面はほとんどありえず、大概の「無罪」は別の理由がつけられています。

  2. ご指摘ありがとうございます。
    そこのところはこの記事を書く段になって調べて初めて知りました。漫画内ではいわゆる無礼打ちがアリっぽい描写が見受けられたので、記事ではそのままにしました。そこは嘘時代劇というか、みんなの誤解通りのそれらしい時代劇になってしまいますね。

  3. 該当箇所に追記しました。
    >現実をベースにしたマジで無礼討ちアリの時代設定をするのであれば
    以下追記部分:
    (実際は無礼打ちはそうそう認められないものだったそうです)

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