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ジャンプ2011年32号

今週はクオリティ高すぎる。20作品中14作品について言及した。

ブリーチ

しばしば「薄めたカルピス」などと揶揄される本作ですが、まあ、薄いんですけど、ここ数週の気持ち悪さはすごい。幽遊白書のテリトリー編の初期のような、腕力ではどうにもできない展開は本当にいいですね。特にブリーチはキャラクターを積み上げてきており、古いキャラクター・人気のあるキャラクターが術中にある気持ち悪さが半端ない。操られているなんて原始的なネタじゃなくて、「そういうことになっている」のが、またいいですよねえ。

また幽遊白書からの引用で悪いのですが、「ドクター」神谷明は殺せば術が解けました(殺すことを決意するところが主人公らしくて良い…その後玄海によって蘇生されたのも、少年漫画の都合というより彼女のキャラクターを際立たせていて良い)。では月島は、殺せば解決するのだろうか?それがまだ分からない。一護に屈服して術を解除するということは、この手のキャラクターとしては、まずないでしょう。というか、一度かけたものを解除できるのかどうかすら分からない。倒せば解決する(=腕力で解決できる)とは限らない。「できない」じゃなくて「限らない」。殺しちゃって解けなかったら詰みですし。読者には一護とほぼ同じ情報しか与えられていないから、とても気持ち悪い。

いやー、最近のブリーチはほんといいです。グロだけが売りじゃないね。

ワンピ

デッケンさんの能力パネェな。弾のサイズ、射程に限界はないのだろうか?物理攻撃が通じない相手にも、彼の執念深さと見境の無さがあれば精神的にダメージを与え続けることができる。常に周囲の人間を巻き添えにする攻撃を仕掛け続けて孤立させるとか。そうすればそのうち首を吊ってくれるかもしれないので、デッケンWIN。

バラバラの実にも何かすごい活用法がないものかな…。

バクマン

港浦さんの(作者・あるいは脚本にとっての)便利屋ぶりがひどい。この作品の歪みを一身に背負っている。無能編集が複数いちゃいけないのかなと思うと同時に、作品世界内で彼が編集を続けていられる道が見えない。でも彼が消えると無能者ポジションが空席になってしまう。だからおそらく、どんなに無能でも消えない。バクマンの欠陥…とまでは言えないか。結局みんないい人・欠点のない人にしたいがための歪みが、港浦さんと中井さん。何をやってもマイナスに転化される。逆の例が平丸さんですよね。彼の行動は全てがプラスに転化される。好きだけど、歪んでいる。

ナルト

同じ親子ストーリーなのに、なんでナルト&ミナトと我愛羅&我愛羅父ではこうも違うのか…。物語的な制約が薄いからだろうか?ナルトは設定に縛られすぎなんだろうか?

おもいっきり脇道ストーリーですが、我愛羅の話なら許されます。だって彼絡みは今まで全部当たりだもん。初期の人柱力で極悪役から和解、いつの間にか風影に大出世したり、負けたり死んだり生き返ったり、ちょっとありえないくらい色々転機のある我愛羅ですが、読者的に面白ければすべてよしなんだよ。

鏡の国の

すげえ、この物語の疑問点・不自然になるであろう点を全てテンプレと勢いで強引に解決しやがった。だがオッケーです。文句言う奴には「細けえことはいいんだよ」と思わずツッコんでしまわざるをえないエネルギー。同じテンプレ利用なのに、ベテランとはこうも差が出るものか。

銀魂

やはり空知は天才…!

(金未来杯)タカマガハラ

わずか数ページでむせ返るような中二臭に思わず飛ばそうかと思いましたが、飛ばさなくてよかった。突き抜けた中二は、魅力という名のパラメータに変化する!カッコいいことは思いっきりやる、それでこそカッコよく見える。指先までピン!としてれば中二じゃない。カッコいい。

壁画にはとても見えないが、そこが一番受けたし、彼女が美術部という設定が生かされた唯一のポイントなので見逃せない。でも全く活かされなかった設定なのでマイナス点だよね…。ていうか呼び名が美術部って月光条例かよ。

おおむね、高評価なのです。杉田尚(斬・SWOT)の超上位互換。

スターズ

掴まれたなあ。読者の心をワシ掴みですよ。月着陸船だったんだなあ。カッコいい出題だ。解けるよそりゃ。主人公だけが早解きできることに納得いっちゃいました。

一休

北風と太陽の話は大好きなので、今回の話は贔屓目が入りますが、2人のキャラクターというか役割をハッキリ提示してくれました。一方、とんちだけでは決して解決できない場面が続々と出てきますということなので、物語世界的にどうよ?というところでもあります。とんちだけで全て解決しろってことじゃなく、一休の、なんていうの、トラウマの解決はどう行うのだろう?というね。彼が己の苦悩を克服できない限りは、願印が集まったって病気が根絶されたってダメじゃん?結局は腕力や財力(パワーと言い換えよう)が無ければ何も解決しない!ということじゃ困るでしょう。それをヨシとする形で成長を見せるのであれば、それはそれで美味ではありますが。

いぬまる

マジ吹いたwww 毎週高水準に笑ってるけど、今週はかなり抜けてる。

マジコ

すげえ都合いいけど、勢いがあったのでよし!早くそれやれよとか思ったけど、勢いで誤魔化されたのでよし!バトル漫画としては合格点をやってもよい。

めだか

マジコとは逆に、すげえ都合いいけど勢いがないのでナシ。疑問が形になる前にグイグイ読ませてくれれば良いのですが、説明セリフを読んでいるうちに疑問が形になってしまうので、得心がいかないんですよ。結末も流れも分かっている脚本を読まされているみたいで。

というわけでロボ子さんのキャラ立てに失敗したと思うので、後で残虐描写と仲間の怒りパワーアップに使用されるといいと思う。バラバラになったり首だけになっても、人間じゃないから大丈夫。掲載的に。最後に心が宿った(かもしれない)チップを踏みつぶしてグリグリってやるんだ。

ぬら孫

いいぞもっとやれ。

ブリーチ同様、搦め手は良いですね。「まず、君の日常を破壊する」って感じ。うわー超中二幹部セリフ!書いてて恥ずかしい。

黒子

今だと黒子が最下位になっちまうのか。まだ続きが見たいので、リボーンかエニグマに盾になってもらいたいところだが。マジコ・一休・スターズ・鏡の国、どれも近いうちに終わりそうとは思えないデキじゃん?ジャンプ戦国時代の到来やでえ。

コメント:5

那珂川 11-07-17 (日) 8:23

> リボーンかエニグマに盾になってもらいたいところだが。マジコ・一休・スターズ・鏡の国、どれも近いうちに終わりそうとは思えないデキじゃん?
 同感

> ブリーチ
 SFでよく見られる記憶操作系のテンプレどおりの展開なので、先が見えて気持ち悪さが共感できないなあ。

kyouso 11-07-17 (日) 21:13

>ブリーチ
「どん!」「ドン!」で何でも解決しちゃう作品が多いので(もちろんブリーチも)、言葉足らずでしたがジャンプの範囲内では新鮮に見えました。「HUNTER×HUNTERは高度な頭脳戦」とか言っちゃえるレベルでは、程度の意味です。

那珂川 11-07-17 (日) 22:49

> HUNTER×HUNTERは高度な頭脳戦
 なんだろ、あの姿勢で(客観的にみて)適当に流してマンガ書いてて、作画も手を抜きまくってるのが読者にアリアリと感じられるのに、なんで「面白い」とか「読みたい」って思わせられてしまうんだ、という、自分の理解を超えた頭脳戦ですよね。作品自体が。

 現在のブリーチの展開ですが、一護が攻撃するのを、何の迷いもなく「狂ってる」(というか、月島に対しては完全な信頼が揺るががない→一護がおかしい)と決めつけてしまえる周囲の態度が、気持ち悪いといえば気持ち悪いですね。
 積み上げてきた古いキャラだけに、仮に同等の信頼を月島に持ったとしても、一護があんな行動にでるのは、何かわけがあるに違いない、くらいの考えはでてこないと、今まで積み上げてきた信頼って何? って思えてしまいます。月島を信頼するのはいいのですが、同じかそれ以上に一護を信頼してないといかんと思うのですよ。
 仮に、一護が月島の術にかかって、一護視点で物語が進んで、今の一護の立場にチャドがいた場合、一護が月島を攻撃するチャドを見て、月島に何の疑惑も疑問も、いや、葛藤すらないなんて考えられません。そういった感情すらも挟み込んだ事実で塗りつぶす術というならともかく、そうでもないのに、記憶を挟み込んだだけで、一護との間に積み上げられてきた信頼関係まで軽いものになってしまうというのは、過去に描いてきたストーリーの価値や重みを作者自ら否定してるじゃん、と非常に気持ちが悪く感じます。
 ああなるなら、一護との関係にかんしても、記憶を「書き換え」られてないと、納得がいかず、今の「はさみこんだ」だけの術では、ダメだと思うのです。
 で、実は「挟みこむ」だけじゃないのであれば、何らかの示唆が読者の前に提示されていないと、後からその設定が出てきても、唐突感がいなめなく感じると思うのですよね。

kyouso 11-07-18 (月) 4:31

>HUNTER×HUNTER
同感。

>ブリーチ
なるほど、私はブリーチを大して期待しないで読んで感想書いてるんだ、ということが認識できました。そこまで考えてなかった。

ので、その前提でちょっと抵抗を試みてみる。

●月島の説明通り「はさみこんだ」だけ
→「はさみこまれた」人々の一護への信頼が薄すぎる
・織姫の説明によると、今まで何かと上手く行ってきたのは全て月島のおかげらしいので(どこからだろう?少なくとも尸魂界編以降は確実)、彼ら的には読者が考えているほど一護の存在は大きくないのかもしれない。ブリーチの主人公が、作中人物的には一護でなく月島になっているのかも。
・仮に石田が一護をなぜか攻撃しだしたとしたら、織姫・チャドは今回の一護へと同じような反応を石田にもするのか?というと、どうだろう。しないと思う。というか、ブリーチファンからすれば、して欲しくない。だから意外でいいと思うが、それだと意外なだけなので、やはり「はさみこんだ」以外の何かを想定しなければならない。そうでないと「織姫とチャドはあなた方の思っていたようなキャラじゃないんですよ」になってしまう。

●実は「はさみこんだ」だけではない
→そうかもしれないという読者への示唆、提示がない
・月島が能力説明で嘘ついた?何の意図で?あるいは全てを説明していない?今週の説明っぷりでそれはないか。
・能力説明をした理由は、本当は読者向けだろうけど、作品内では一護のさらなる動揺を誘うため?必要あるのかな。
・月島的には、今日この場で一護にも「はさみこむ」つもりでいると思うので、嘘を付く理由があるとは思えない。
・何のために、というところはまだ不明。

●世界の外から
・本誌で読んでいると、月島が急に正面から攻めてきたのには掲載順の低迷が関係しているように見えるので、そういう無理があるのかなあと。
・実はここまでの展開が(掲載順も含めて)鏡花水月。藍染さん大復活。
・ここまで書いといてあれですが、良くも悪くも行き当たりばったりの作品なので、場面場面のそれっぽい描写優先でそこまで考えてない説が一番当たってると思う…。この漫画は考え始めると楽しめなくなる。

那珂川 11-07-18 (月) 6:31

> 実はここまでの展開が(掲載順も含めて)鏡花水月。藍染さん大復活。
 これだったら、素直に感心しますw

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