国保が年金のオプションになるかも

ちょっと記事を見かけただけなので、大幅に現状と異なる記述があるかもしれません。代案もありません。つまり、今から書くことは普段より信頼性が低いヨタですよ、ってことで。

年金未納なら医療費は全額自己負担に、厚労省が検討

厚生労働省と社会保険庁は３日、国民年金の長期未納者と長期未加入者について、国民健康保険（国保）を使えなくする措置を導入する方向で検討に入った。

国保が使えなくなると、医療機関に受診した場合の患者負担は全額自己負担になる。年金の未納・未加入者に対する事実上の罰則規定を設けるものだ。実施の具体的な基準を詰めたうえで、早ければ２００７年度から実施したい考えだ。

年金保険料の未納対策としては、社保庁は十分な所得や資産がありながら督促に応じない未納者に対し、強制徴収を実施している。

国民年金の納付率は０５年度上半期（４〜９月）現在で、６１・２％（社保庁調べ）にとどまっており、４割弱が未納だ。社保庁は０７年度末で納付率を８０％に引き上げることを目標にしている。だが、目標達成は難しいとの見方が強く、庁内では「強制徴収だけでは、未納・未加入の抑止効果は見込めない」との意見が出ていた。

一方、国保の滞納世帯の割合は０４年６月現在で１８・９％で、年金よりも納付率は高い。国保が利用できない場合、医療費が全額自己負担になり、影響が大きいという意識が強いことが原因と見られる。このため、年金未納者らへの“ペナルティー”として、国保利用を制限する案が浮上してきた。

ただ、国民年金の保険料徴収は国（社会保険庁）が行っているのに対し、国保の徴収は市町村という違いがある。年金未納を理由に国保を使えなくすることに対し、市町村が「国保の納付率も下がる」などと反発する可能性が高い。今後、厚労省、総務省、自治体などの調整が必要になりそうだ。

（2006年1月4日3時3分 読売新聞）

単に国保と年金の両方を払わない奴が増えるだけじゃないの? 払えるけど払えない層と、払えるけど払わない層がどのくらいの割合なのか知らないのでアレですが。

私が払えない層なら確実に国保も払わなくなりますね。これって、国保が事実上、年金のオプションになるってことでしょ(普通そう理解するよね)。オプションだけ払う馬鹿がどこにいますか。年金納付免除でも国保は有効なんだろうか。そこんとこにもよるだろうか…免除者は大勢に影響を与えるほどいるのか。所得が低くて払えない層は知らない率が高そうだから、いないも同じか。

逆に、払えるけど払わない層の場合はどうだろう…私が私の個性を保持したままその層に入っているのであれば、どっちも払うようになる可能性が高い。払えるけど払わない層に交わって朱色になっているのであれば、どっちも払わずにn%の確率で超痛い目に遭ってから泣く可能性が高い。交通事故とかで莫大な治療費がかかって借金抱えた上に障害が残って…って結構ありそうじゃないですか? 「マ、マジで? 年金出ねえの? ぶっちゃけｱﾘｴﾅｻｽ」とか言いそう。言えるだけマシか、二度と喋れないくらいの重傷だったらもっと悲惨。身内が。

金がない、あるいは年金未納者が多いのも分かるが、これが導入されるされない、効果のあるないにかかわらず、汚ない手だと思う。将来的に年金と保険料を一本化してこうしますよ、その手始めですよ、とかいうのであれば、フェアでないなどという曖昧な理由で切り捨てたりはしない。反対はするが、そこんとこが落としどころになるんだろうか。あ、これってもしかして、国民の反応を見てるのか? この結論を言わせるための釣りか?

以下余談。あれですよね、こういう話が出ると「お前が払いたくないだけだろ」とか、TPOをわきまえずに混ぜっ返す奴が必ずいるわけですが、そいつにとってこれはどうでもいい話題なのでしょう。だったら黙っていればいいのに、なぜそこで他者との序列を再確認したがるのだろうか? 顔をつき合わせているならばまだしも、ネット上ですら。