楽天だらけのオールスター

• 球宴楽天ズラリ 監督あきれ顔
• 球宴投票 楽天が7部門トップ
• 楽天お願い球宴辞退の罰免除

見出しだけで意味は分かるから引用は省きますね。

ここまできておいて、今の形のオールスターはもう存続する意味ないんじゃないでしょうか。なくせとは言いませんが、ファン投票+監督推薦という形を今後も続ける気ならやめてしまえと思います。何ですかこれは。

ファン投票がアリなのであれば、悪い言い方をすればクズ選手が100万票で出場という事も当然ありうることです。川崎という前例があるわけですから、どっかで何かが盛り上がって、全員楽天にしちゃおうぜ、という流れがあってもおかしくはありません。どんなに出る側と出す側と主催する側がお気に召さない選手であれ、ファン投票がアリなのであれば出すべきです。

こういう対処―辞退の罰免除―などというやり方はファン投票の否定です。ファン投票意味ないじゃん。だったら最初から投票できる選手を制限しておけばいいじゃないですか。投票されたくない選手がいるなら、投票して欲しい選手への投票以外を認めるべきではないです。これでがっかりするのは、祭りで楽天選手に投票した人ではなく、マジで投票している野球ファンじゃないんですか? 自分の好きな選手へ投票するという行動が否定されているんですから。強い選手以外に投票しちゃだめってことでしょ? なにその後出しジャンケン。門前払いしてくれた方がまだマシだよ。

やらせる側の考えが「能力の高い選手を出したい」のであれば、ファン投票なんかやめてしまえばいいと本当に思います。監督推薦だけにしてしまえと思います。私はどうせ見るならプロが選抜した最高のプロの試合が見たいです。

インターネットなどというものが普及してから、何かを不特定多数に呼びかけるコストが大変小さくなりました。手間的にも金銭的にも能力的にも。web投票に小手先の対処をしても、球場での投票に限定しても焼け石に水です。問題は(webによって)投票が手軽になったことよりも、呼びかけが容易になったことだと思います。それが起こるということは、もともとそういうことがしたい土壌が少なからずあったということです。我々はそれをするのにちょっとばかり便利な道具を手に入れたに過ぎません。猿が頭上のバナナを取れる棒を手に入れたくらいの意味で。

ファン投票という手段を取る以上、この手の「祭り」からの防御は事実上不可能とすれば、大まかに分けて道は4つしかありません。

1. オールスターやめる
2. ファン投票やめる
3. 監督推薦やめる
4. 放送をPPVにする

1と2は見たまんま、3はいっそ全部ファン投票にしちゃえば? ってことです。4はオールスターのチケットか番組を購入する人だけ投票できるようにする案。ネットイナゴは投票できない。玄人好みの地味な選手ばっかり出場しちゃって客がつきそうもないな…。

私のささやかな脳みそでは答えを出せませんが、とにかく何でもいいから現状から変化すべきだと思います。だって、普段テレビで日本の野球以上に時間とって超一流として報道されている選手達が1人も出ないオールスターなんて、いったい野球好き以外の誰が見たいっていうんですか? 松井もイチローも松阪も出ないのに。私のようなニワカやミーハーから見たらオールスターには魅力が全くありません。選手からしても、五輪や(開催前の)WBC同様に出るメリットが薄いからこそ辞退に罰則なんてものがあるのではないですか? 今のオールスターは自身が存在し続けること以外の存在意義を失っているとしか思えません。