自民党以外に期待することは許されないのか?

民主党は、いいかげん自民から離れたいマトモな層を取り込むつもりは一切ないんでしょうか。

• 民主対案、外国の警備会社活用　文民警護、自衛隊を敬遠

要約すると、下記のようになります。

1. アフガニスタン支援のため文民を派遣したい
2. アフガニスタンは危険な国なので護衛が必要
3. 他国の軍隊に守ってもらうのは体面が悪い
4. 外国の民間警護会社に護衛を依頼しよう
5. 任務に就く警備員は現地のアフガン人

おかしいとこ、ありますよね。さて、何番からおかしいでしょう?

民主対案、外国の警備会社活用　文民警護、自衛隊を敬遠

10月18日8時0分配信 産経新聞

民主党が新テロ対策特別措置法案への対案として準備中のアフガニスタン支援策で、民生支援で派遣される文民の警護のため、自衛隊ではなく外国の民間警備会社の活用を想定していることが１８日、分かった。

民主党の対案は、教育や医療、インフラ整備などの民生支援が主体となるが、参加する文民の安全確保が課題となっている。党内には「他国に守ってもらうのでは国際的に評価されない」と陸上自衛隊の警護部隊派遣論もあったが、「政治判断として実力部隊を出すことは考えられない」（直嶋正行政調会長）として否定された。このため、外国の民間警備会社に警護を委ね、会社が雇用する現地のアフガン人に守られる形を想定している。

民主党幹部は、現地の文民や大使館も外国民間警備会社を利用していることや、「武装した自衛隊を派遣すると、現地での日本人への良好なイメージが悪化する」ことから、民間警備会社の活用が合理的としているが、党内には「警護は必要だが、そこまで自衛隊を敬遠しなくてもいいのに」（中堅）との声もある。

政府高官は１７日夜、新テロ法案への対案を民主党が準備していることに関し、「民主党が協議に応じるのなら、国際治安支援部隊（ＩＳＡＦ）への参加を法案に書き込んでもいい。ＩＳＡＦは陸上部隊の活動だけに限らない」と述べ、政府案の修正もあり得るとの考えを示した。都内で記者団に語った。

私は1番からしておかしいと思ってます。出したい結論が先にあって、理屈と状況を後からつけるから、こんな変な話になるんです。

だって、もしこの案が通ったときのこととか、考えてないでしょうコレ。何が民間警備会社の活用が合理的だよ。そこまでしなきゃ派遣できないんなら、派遣しないのが最も合理的ですよ。

仮にこの案をやるとして、自国の軍隊が他国の軍隊に守られることは国際的に評価されない、それはそうでしょう。でも、自国の軍隊が民間警備会社(しかも人員は支援すべき国の人)に守られるのは国際的に評価されるもんなんですか? っていうか、傭兵を雇うのは憲法的によろしいんですか? 政治判断として実力部隊を出すことは考えられない? そのためには現地人を身代わりにしても構わないと言うんですか。それでいったい何の支援をしに行くというのか。それとも、自衛隊を使わないために、また文民警察官とやらを派遣してみますか? もう日本人(自衛官)が死ななきゃ誰が死んでも構わないって言ってるのと同じじゃないですか。このひとでなし!

無茶苦茶です。ただ「自衛隊を使いたくない」「与党の給油には反対したい」というところから無理やりひねり出した案としか評価できません。

何としてもそういう国際貢献とやらがしたいんだったら、憲法を修正して、自衛隊つきで派遣するのが最も合理的でしょう。だいたい、アフガン人なんか(失礼)雇ってテロリストや誘拐犯が紛れ込んで来てたらどうするつもりなんですか。こんなの、国益のことも実務に当たる人のことも何も考えてない暴論です。

憲法という縛りがある中で、どうしても国際貢献という名の利権争いに参加したいのなら、事故以外で絶対死人の出そうな陸上ではなく、海上か空中での活動に限定することです。ノンビリ給油できてるとこ見ると制海権はこちら側にあるのでしょうし、航路に軍艦がいれば抑止力にもなるでしょう。だから無理やりテロ特措法なんてヘリクツこねて洋上給油なんていう、ローリスクそこそこリターンな任務をやってるんじゃないですか。

それがダメだと言うなら、インド洋や中東なんか放っといて、灯油やガソリンの価格が2倍になるまで知らんふりを決め込めばいいんです。そうなったら痛い目を見るのはいったい誰なんですか?