- 2007-11-07 (水) 2:59
- ジャンプ
打率のいい雑誌だと思いました。創刊号だから当たり前か。
以下、読んでない人には何が何やら。
表紙
目立ちますよね。いい表紙。
裏表紙がドラゴンボールなのも良い。
エンバーミング(和月伸宏)
フツーだけど面白い。
今後どうなるかはともかく第1話の時点ではガンブレイズウエストばりにバリバリありがちな話なのですが、なんていうんでしょう、和月氏の漫画家レベルが上がった気がしました。だから面白く感じたのかな。
創刊号の主役としては、少年エースのB’T Xよりは掴めてると思った。
Luck Stealer(かずはじめ)
バリバリありがち(略)すぎて、開いた口が塞がらない。2本目でこれはひどい。10年前なら少しはインパクトを持てたかもしれないけれど、いまどきDV女子高生なんて手アカついてる。読みきりじゃないのかコレ…。
かおすキッチン(服部昇大)
寒い。エース桃組にでも引っ越せ。もうないんだっけ。以下略。はどうなったんだ? これも連載なのか…。
まつりスペシャル(神尾葉子)
少年誌でこういうのは新鮮でいいね! 特に格闘描写が下手なのがいい。これが下手だからダメという評価があるとしたら、何を仰るうさぎさんかと。拙いのがいいんじゃないか。リングネームがハニープリンセスで、試合開始直後にブレーンバスターがすごいらしい。だがそこがいい。
たとえばカイジに女性キャラが出る時、ベルばらみたいのが出てきたらシラけない? そこはお前の領域じゃないだろ、って。少女漫画の様式美の中では、格闘とかスポーツとかの描写は下手なのが良いの。わかった?
紅(原作:片山憲太郎 漫画:山本ヤマト)
ハーレム漫画かと思わせて客を引いて、実は内容で魅せるのを期待したい。なんでこんなに好意的かというと、ストーカーの顔がすごく怖かったんです。もクソ漫画展開ならば、あんなにキモ怖い顔を描く必要性は? あ、この作品はこっち側がメインのつもりなのか? とちょっと思った。
銀魂 3年Z組銀八先生(空知英秋)
できる限り我慢したけど、途中で読むの止めた。2ページも我慢したことを褒めてほしい。この漫画にはいい意味でウンコとかゲロとか、そういう方が似合ってる。しかし、それ以前に絵がないとどうにもならない。キャラクターについてよく知ってないとならないのが前提なんて、クソだ。お仲間しか読まないサークル小説だ。
こういうのを外側から見ると、こんなにつまらないということを今更ながら実感できて、私にとっては非常に恥ずかしい&為になった。礼を言いたい。
PAT-KEN(片倉・狼組・政憲)
読切だとしてもひどい。今時こんな、主人公だから何でも上手くいく系の漫画がウケるっていうのか? いや、どんな漫画でも上手くいくもんなんですけど、それを不自然・強引・ご都合だと思われないためには理由付けが必要じゃないですか。自分勝手な正義の味方とか、最悪じゃん。
PARマンの情熱的な日々(藤子不二雄A)
私にとっては、最高に面白かった。
現代の読者層に受け入れられるのだろうか? 心配なのはそこだけで、それ以外はパーフェクトではないだろうか。藤子不二雄で育った世代には、ジャーン、ワーン、バカ!、アチャ~ッ。これで十二分に満足なんですよ。長く続いて欲しい。
HELLO BABY(原作:森田まさのり 漫画:小畑健)
オチを察することができなかった人間が何人いるのか問いたい。
って、そういう漫画じゃないのであれば、小畑絵を見るためだけの漫画。
森田氏が描いたほうが面白かったんじゃないか? 小畑絵は崩れてくれないから、いろいろスベッてると思う。
クレイモア(八木教広)
月刊ジャンプ(MJ)休刊→週刊ジャンプ(WJ)に間借りで外伝4回掲載→ジャンプスクエア(SQ)で再開。アニメも始まって終わった。
- MJか単行本で読んでた人 : やっと再開か…。先に進むの半年ぶりくらいじゃね?
- WJの外伝で初見だった人 : ぜんぜん話わかんね
- SQで初見の人 : ぜんぜん話わかんね
編集あほか? 内容云々以前に、この半年近くは全く話が進んでいないうえに新規読者の追加に繋がることもしていない。従来の読者は外伝が載ろうがなんだろうが焦らされまくったことに変わりはないし、新規おいてけぼりの外伝で新たな読者を開拓できるわけない。確かにアニメはやったけども、深夜だからSQ層には効いてもWJ層には効かないと思う。WJで1回くらい総集編をやって欲しかった。HUNTER×HUNTERでよくやってるアレ。
テガミバチ(浅田弘幸)
クレイモアとは対照的に、WJ掲載時の話が「こういう漫画ですよ」的なものだったので、すうっと入れた。残念ながらこの漫画のイイトコロはニュートリノのごとく私の琴線をすり抜けてしまったが、いい漫画なんじゃないの。話がじゃなくて、見せ方とかそういうのは褒める。
本気でクサいのと、願望投影(だけ)型学園ものは口に合わない。
ロザリオとバンパイア(池田晃久)
いちごとかとらぶるとか読まないので、これも…読みましたよ。もしアレ系の皮をかぶった超秀作だったらもったいないじゃん!
やはり現実は渋い。48ページがゴミってもったいないよなあ。
福満しげゆきのANIZO今月のワースト1「日陰」モード(福満しげゆき)
こんなところで福満しげゆきを見られるなんて思ってもみなかった。少なくとも漫画にだけは神様がいるのかもしれない。
「僕の小規模な生活」は12月21日発売。買って損はないぞ。
ドラゴノーツ(木下聡志)
こういう年齢層の雑誌に載ってそうな漫画だなあ…。
薄いッス。キャラが薄いッス。ステレオッス。話が薄いッス。情念が足りねッス。説明も足りねッス。ダメダメッス。作者名が思いっきり名前負けしてるッス。
連載とか言ってるけど、これは新しいチーム作る時に予めクビにできる30歳以上の選手を混ぜとくような扱いでしょ。
罪花罰(三上骨丸)
今回のイチオシはこれだ。
このレベルを維持できれば、第二の岡田あーみんになれるかもだ。すぐ枯渇する方が可能性高そうだけど。
くだらないけど、笑っちゃう以上は面白いということになる。
世界の中心で太陽にほえる(ポンセ前田)
クロ高のできそこない。
TISTA(遠藤達哉)
フツー。フツーすぎて。手垢つきすぎて。でもフツーに面白い。屋台骨になるかもしらん。
しかし、私くらいの年齢になると言いたくなってくるわけですよ。それがカッコいいつもりか! と。
分かりやすく言うと、邪気眼が無防備な状態で邪気眼作品を見て、つい面白いと思っちゃったくせに、それを否定したいがために「それ邪気眼じゃん」と指摘することで、自分は邪気眼ではないと思い込もうとした上に、誰かにアピールしておかないと安心できない状態。渾身のギャグがスベったときに「今のギャグのどこが面白いかというと…」というのに似ている。
だから! 面白いと言ってるんだ! フツーに。
清く正しく美しく(ufotable×たあたんちぇっく)
創刊号だから試しにいろんなジャンルの作品を載せたかったんですよね。以外にどう評価すればいいのか分からない。悪いとは思わないけど、場違いだし、場違いを埋めるほどの面白さは感じなかった。なかよしに読切で載ってそうじゃないですか? SQなら内臓くらい飛び出してくれないと。
作品とは関係ないが、「×」が嫌いでたまらない。見るだけで頭にくる。
Tales of Innocence(原作 : バンダイナムコゲームス 漫画 : 海童弘行)
ドラゴノーツやブルードラゴンを上回る訳わからなさ。クレイモア読んだことない人はきっとこういう気分なんだろうと思った。
作品とは関係ないが作者名とは関係あるが、VistaのIMEは「わらし」で「童子」が出ない。
ギャグマンガ日和(増田こうすけ)
単行本ぜんぶ持ってる。
ララ美☆リアリティはりぼんに載せて反応を見てみたい。あと、拓也の検査棒(?)の持ち方に本気を感じた。あの場面ではあの持ち方以外はありえないんです。
アキバザイジュウ(稜之大介)
「アキバ」ってもう古くね? 耳かき専門店も夕方のニュースもどきで何度か見たし、目新しさはないのでは…。
「アキバ=メイド」はもう古いって作品内の人物が言ってますが、耳かきも同じソフト風俗の仲間じゃないですか。同じじゃん。
他の漫画のいくつかにも感じたけど、企画からオヤジ臭がする。「若者はコレならウケるんだろ?」的な。そういうオッサン達が食いついた時点で、そのネタは古くウケなくなってるんですよ。
次回予告
なんといっても「岸辺露伴は動かない」ですね。今号は藤子不二雄Aのためだけに買ってもいいと思いましたが、次号は露伴のためだけに買ってもいい。
総評
紙がジャンプより白くて丈夫なのはいいんですが、インクが手につき…つき…つかね~。やるなジャンプスクエア。
コマーシャルが激しくむかつくけど、記憶されやすいという点では良い出来ではないだろうか。腹立つけど。
だいたい半分前後の漫画は読めるレベルぽいので、創刊号ということを差し引いてもコストパフォーマンスは悪くないでしょう。旗艦が「るろ剣(ヒット)→GBW(速打切)→錬金(打切)」の和月氏というのは少し弱いと思いますが、周りの山がそこそこ高いのと、どうしても読みたい作品(藤子不二雄A)があるので問題なし。おおむね良い漫画雑誌です。
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